プレハブパネルとは
優れた断熱性能と独自の工法がプレハブパネルの可能性を改革
プレハブパネルとは、表面材をカラー銅板などの鉄板と四方に樹脂製の枠材で囲い、その内部に硬質ウレタンを注入発泡した製品です。芯材の硬質ウレタンは、熱伝導率が優れているので内外に温度差が生じる場合に適しており、遮音性能にも優れています。
[特徴1]
独自の硬質合成樹脂のH型材と軟質合成樹脂のパイプ型パッキンを特殊加工により同時成形。パネル間の接続用嵌合材として、パネル間のズレを防ぎ、組立精度・気密・強度を高めます。
[特徴2]
ステンレス製の締め金具でパネル間をしっかり密着させて気密を保ち、組立後のコーキングも不要。そのため、増設・移設もこの締め金具を外すだけで済み、パネルを傷つけたりコーキング材を取り除く手間が省けます。
パネルの厚さ
パネルの厚みを変更することで、各種使用用途や保管品目に対応。7種類の厚みをご用意しており、お客様のニーズ・費用対効果にあった製品をご提案できます。
縦断面寸法図
弊社のパネルは、自立可能です。大型物件の場合には、天井パネルが下がらないように、天井トラスを設置することで補強も可能です。
パネルの高さ
パネルは自社工場にて製作しており、1.9m~6.0mまでお客様のご要望に合わせたサイズで製作可能です。※特寸の場合はご相談下さい。
断熱材の発泡倍率の確認
パネルに注入発泡する断熱材の硬質ポリウレタンフォームは、発泡する倍率により著しくその性能に格差が生じます。発泡倍率を高くすると原材料は減少しコストが低減されます。しかし、比重は軽く耐荷重は弱くなり、また、冷却した時に収縮が大きくパネルの反りの原因になります。また、熱伝導率も高くなり断熱性能が劣化します。(上図参照) 冷凍庫、冷蔵庫の選定の際には断熱材の発泡倍率、比重を確認してください。FSパネルの発泡は上図の適正発泡倍率範囲内です。
パネルの表面結露について
庫外周辺の温度・湿度が高く、通風の良くない場所に設置する場合には、パネル外表面、特に床下面に結露する事があります。これはパネルの断熱性能の低下とは関係ありません。通風が悪く、高温・多湿の場所に設置する場合には、下記の項目が必要です。
換気扇等を設け
庫外周辺の通風を良くする。
特に床下には送風機等を
用い強制通風を行う。
強制通風不可能時には、結露水を排除する為の排水溝を設ける。
パネルの表面結露について
パネル外表面温度を求める式
to=ta-(K/α1)(ta-tb)
to=パネル外部表面温度 ℃(結露点)
ta= 外気温度℃
tb=庫内空気温度℃
K=パネル熱貫流率 W/㎡・K
Α1=庫外空気熱伝道率 W/㎡・K
パネル外表面に結露しない限界相対湿度を求める式
Φ=(PW/PWS)×100%
Φ=結露を生じさせない為の限界相対湿度(%)
PWS=外気温度における飽和水蒸気分圧(mmHg)
PW=パネル外部表面温度における飽和水蒸気分圧(mmHg)
パネル平均熱貫流率
型式 | 厚さ | 熱貫流率(Kcal/㎡h℃) |
---|---|---|
R | 43 | 0.394 |
M | 50 | 0.342 |
L | 75 | 0.231 |
T | 90 | 0.194 |
F | 100 | 0.175 |
X | 125 | 0.141 |
Y | 150 | 0.118 |